医療法人 慈桜会 瀬戸病院

瀬戸病院ブログ

各クラスの様子や栄養科から季節のレシピなどをお伝えいたします。
2021.7.21 病棟より

妊婦さんへ 病棟助産師よりメッセージ12

こんにちは。病棟 助産師です。

 

今回は私の子育て経験をお話しようと思います。

私には4人の子供がいます。

 

長男は今年で30歳になりますが、末娘は現在高校2年生。

 

同じ保育園に20年間通い続け、「主」と言われていました。

 

子育ては何が起こるか分からない。

 

長男は小学校5年生の時に酷いいじめに遭い、ほぼ1年間不登校となりました。

幸い、良い友達やその母親の皆様に恵まれ、6年生からは通学できるようになりました。

 

不登校の間は夫婦間もギクシャクし、実母との関係も悪くなってしまい、心の支えは心因性不登校の治療で有名な小児科の受付の女性との、月に一度の会話でした。

 

その女性も娘さんが不登校となり、苦しんだそうです。

でも私が通っていた頃には、仲の良い友達のような関係だと笑顔で話してくれました。

 

月に一度、唯一苦しい胸の内を語り、涙できる場所でした。

その時先生に言われたこと。

 

ひとつは、「人に迷惑を掛けない人間ではなく、人様のお役に立てる人間に育てなさい」という言葉。

20年経った今でも難しい…

 

もうひとつは、「食卓を大切にしなさい。きちんとした食事をしている子供は、たとえ道を逸れても必ずもどってくる」という言葉。

 

今では「食育」という言葉は当たり前ですが、その先生はずっと昔からそのことを提唱されていました。

 

そして一番心に残っているのが、「手を出し過ぎてはいけない。子供が自分で考える前に手を出すのは優しさではない。それは子供の力を奪い、何も出来ない子供にしてしまう」という言葉。

 

親としては子供が困らないように、辛い思いをしないようにと、ついつい過保護になりがちですが、それが子供の持つ力を奪ってしまうなんて考えもしませんでした。

 

 

子育ては自分の思い描いたようにはいかず、大変なことも沢山ありますが、そんな時は一人で悩まず誰かに話してみてください。

一生懸命頑張っていれば、必ず解決の糸口は見つかりますよ。

 

お母さん、がんばれ!!

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