医療法人 慈桜会 瀬戸病院

瀬戸病院ブログ

各クラスの様子や栄養科から季節のレシピなどをお伝えいたします。
2023.5.15 病棟より

妊婦さんへ 病棟助産師よりメッセージ21

こんにちは。病棟助産師です。

 

新型コロナが5類へ移行となり、みなさんの生活にも変化がでているでしょうか。ウイルスが弱くなったわけではないので妊産婦、乳幼児がいるご家庭はまだ少し心配ですね。
当院でも感染に注意しながら面会や立ち会い出産の制限を少しずつ緩和しています。

 

立ち会いは出産前後の15分間でしたが、時間制限がなくなりました。

実際のところは「あまり痛がっている姿を見られたくないから直前の立ち会いがいい」と短時間の立ち会いの方もいれば「陣痛の間一緒にいてもらうと安心」と希望される方など様々です。

 

立ち会い出産を予定している方はどのようなイメージを持っていますか?

赤ちゃんが生まれる瞬間を夫婦で迎えたい、一緒に出産を乗り越えたいという思いで立ち会いを希望されている方が多いのではないでしょうか。

実際に出産に立ち会うご主人の中には「何をしていいかわからない」「こんなに時間がかかると思っていなかった」などと話す方もいて、少し勉強不足を感じることもあります。

 

コロナ禍で母親教室などの開催も少なくなり、ご自身で出産や育児について勉強した妊婦さんも多いと思います。いろいろな情報があり、1つのことを調べるにも、どれが1番いいかな、何が自分に合っているかな、などたくさん時間をかけて調べたかもしれません。

お腹が大きくなり、胎動を感じたり、体の変化を感じる女性に比べ、男性の父性は芽生えるのが遅いと言われています。

性差があり、女性しかできない妊娠出産、授乳に関するホルモンが母性の芽生えに関係するとも言われています。だからこれから父親になると分かっていても、どこか他人事で「妻に教えてもらおう」「妻の手伝いをしよう」と考えてしまう男性もいるのかもしれません。

 

しかし、出産がはじめての妊婦さんもご主人と同じで出産育児の知識を持っていない方がほとんどでしょう。スタート地点は一緒です。

出産がどのように進んでいくのか、産後の育児にはどんな準備が必要かなど、ぜひ妊娠中から一緒に考え、調べてイメージしてみて下さい。

 

 

出産はゴールではなく1つのスタートです。育児ではご主人の出番がさらに増えると思います。赤ちゃんとスキンシップをしながらお世話することで、父性も芽生えやすくなります。

私も一児の母で、乳児期の夜間授乳で眠れず、辛い時がありました。赤ちゃんが泣いてもいびきをかいて寝ている夫にイライラする時もありましたが、「授乳はできないけど、おむつ交換は俺がする」と一緒に頑張ってくれた夫にとても感謝しています。

 

今はまだ出産のことでいっぱいで、産後のイメージがつきにくいかもしれません。でも赤ちゃんのかわいい洋服や育児用品の準備は楽しいですよね。赤ちゃんのお風呂は誰がいつ入れるなど、具体的なことも一緒に考えて準備をしてみて下さい。

 

そして、出産を乗り越え、生まれた赤ちゃんの育児を夫婦で協力しながら楽しみましょう。

 

 

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