生殖医療

当院の不妊治療について

2014年にこうのとりセンターを開設し、タイミング法から高度生殖補助医療まで行っています。できる限り患者さまのご要望を伺い、それに沿ったかたちで検査・治療を組み立てていく方針をとっています。

診療時間案内

受付時間
8:30~11:30 ×
13:30~16:30 ×

【診療時間】9:00~12:00、14:00~17:00
ご予約の際はお電話の繋がりにくい時間帯もございますので、WEBからのご予約をお勧めしております。医師希望のある方はホームページ上の「今月の外来医師担当表」をご確認の上、ご予約をお取りください。

不妊内分泌の外来毎週金曜日

日本生殖医学会生殖医療専門医である帝京大学産婦人科主任教授の綾部 琢哉先生により、一人ひとりの患者さまに見合った治療を行っていきます。タイミング法・排卵誘発・人工授精・体外受精をご相談しながら実施します。ご希望の場合はWEB予約にて、綾部先生の外来のご予約をお取りください。

生殖医療のご予約・お問い合わせ

電話 04-2922-0367

当院にて体外受精を実施中の場合、
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電話 04-2922-0831

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一般不妊治療

タイミング法(排卵誘発剤併用)

粘液の状態や、卵胞の大きさ、血中ホルモン値などから排卵日を正確に把握し、その日に夫婦生活を営んでもらうことで自然妊娠を目指す方法です。排卵がない場合や、排卵の状態が良くない場合には、卵胞の発育と排卵を促すために排卵誘発剤を併用する方法もあります。

人工授精(IUI)

洗浄濃縮した精子を直接子宮内に注入する方法です。人工授精を行うには、卵管には問題がないことが前提となります。
「人工」という言葉の響きから自然とかけ離れたイメージを持つ方もいるかと思いますが、子宮内に注入された精子が卵管へと進み、卵子と出会ってからの[受精]→[分割]→[着床]→[妊娠]という流れは、自然の状態と何ら変わりはありません。

高度生殖補助医療(ART)

一般不妊治療で妊娠しなかった場合、次のステップとして体外受精や顕微授精といった生殖補助医療(ART)があります。自然妊娠の場合では、排卵された卵子は卵管で精子と出会い、受精して発育しながら子宮内膜へ着床します。この過程のどこかに問題がある場合には、自然に妊娠することは難しくなります。体外受精とは、この一連の過程のうち受精から受精卵の発育までを体の外で行う治療法です。
排卵直前の卵子を卵巣から体外に取り出し(採卵)、培養液の中で受精を待ち(媒精)、受精が確認された受精卵(胚)を子宮内に移植(胚移植)します。

体外受精の適応は、以下の通りです。

  • 卵管性不妊
  • 軽度男性不妊
  • 子宮内膜症
  • 抗精子抗体(精子不動化抗体)陽性
  • 原因不明  など

顕微授精

卵子の細胞質内に精子1個を直接注入する方法です。体外受精で受精しなかった場合や、体外受精では受精率が非常に低い場合、精液所見が不良な場合などに行います。顕微授精を行ったからといって、必ず受精するわけではありません。受精方法が異なるだけで、治療の流れは体外受精と変わりません。

融解胚移植

凍結保存しておいた胚を、子宮環境やホルモン環境を整えてから融解し、移植する方法です。

反復着床不全

体外受精において、40歳未満の方が良好な受精卵(胚)を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されるといわれています。よって、良好な胚を4回以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を反復着床不全といいます。着床不全の原因としては、受精卵の問題、子宮内の環境の問題、受精卵を受け入れる免疫寛容の異常が考えられます。
個々の症例に応じて適切な検査および治療を選択することができるよう、当院では以下の検査・治療を行っています。

慢性子宮内膜炎検査(CD138陽性子宮内膜炎)

慢性子宮内膜炎は不妊症の女性の約30%が罹患しているといわれ、反復着床不全および不育症患者に関してはその数は60%におよぶといわれています。慢性子宮内膜炎に対し抗生剤の治療後半年以内に体外受精を実施したところ、妊娠率、出産率とも有意に高まったとする報告もあります。
慢性子宮内膜炎の原因は、細菌感染の可能性があるため、子宮内膜基底層に形質細胞が複数存在することが確認できれば、細菌感染によって内膜が炎症起こしていることがわかります。そのため、形質細胞(CD138陽性細胞)を免疫染色することで、慢性子宮内膜炎の診断がつきます。CD138陽性細胞を複数認めた場合には抗生剤治療を行います。

ERA(子宮内膜着床能)検査

子宮が受精卵を受け入れる時期を着床ウィンドウといいます。子宮へ着床する準備が整っている受精卵と、受精卵を受け入れる準備が整っている子宮内膜の、両方のタイミングが合わないと着床がうまく起こりません。
ERA検査とは、患者さまの子宮内膜組織から採取した検体から、子宮内膜受容能に関連する248個の遺伝子発現を分析し、患者さま一人ひとりに適切な移植日を特定します。

EMMA(子宮内マイクロバイオーム)検査

子宮の内膜環境が胚移植に最適な状態であるかを判定します。子宮内膜の細菌の種類と量を測定し、バランスが正常かどうかを調べます。子宮内膜の乳酸菌(ラクトバチルス菌)の割合は着床・妊娠率に大きく関わります。子宮内膜の乳酸菌の割合を上げることにより着床・妊娠率が向上します。

ALICE(感染性慢性子宮内膜炎)検査

従来の方法では特定することが難しかった慢性子宮内膜炎の原因菌を検出する検査です。
分子遺伝学的方法を用いることで慢性子宮内膜炎の病原菌を特定し、かつ個別化された治療が可能になります。

ENDOMETRIO(エンドメトリオ)

ERA検査・EMMA検査・ALICE検査の3つの検査を、一度の検体採取のみで同時に行うことが可能です。

Th1/Th2

受精卵に対する子宮の受容性は、T細胞を介した免疫応答が担っています。T細胞はTh1細胞とTh2細胞に分類され、これらを制御性T細胞が制御しています。正常妊娠では胎児・胎盤を異物とみなし攻撃するTh1細胞が減少しTh2が優位になり妊娠が維持されます。免疫抑制剤であるタクロリムスは、Th1細胞を優位に低下させ、Th1/Th2バランスを制御し受精卵に対する拒絶反応を避けることで、着床に至ると予想されます。Th1/Th2比が高い反復着床不全の患者に免疫抑制剤であるタクロリムスを併用することで、胚移植を施行した妊娠率が高まったことが報告されています。

ビタミンD

ビタミンDの欠乏した不妊患者が反復着床不全と関係しているという報告があります。
貯蔵型ビタミンDである25OHビタミンDが30ng/mL未満の患者にはサプリメントを内服することをお勧めします。

費用について

別途、注射代、検査代などがかかります。

一般的な体外受精(c-IVF)

項目 料金(税別)
採卵:1回目 130,000円
採卵:2回目 117,000円
採卵:3回目以降 105,000円
自然周期の場合 90,000円
媒精・培養 50,000円
新鮮胚移植(ET) 70,000円

顕微授精(ICSI)

項目 料金(税別)
採卵:1回目 130,000円
採卵:2回目 117,000円
採卵:3回目以降 105,000円
自然周期の場合 90,000円
顕微授精・培養:3個まで 80,000円
顕微授精・培養:5個まで 100,000円
顕微授精・培養:その後5個毎に 20,000円(追加)
新鮮胚移植(ET) 70,000円

胚凍結

項目 料金(税別)
3個まで(1年間の保存料込) 30,000円
1個追加毎に 10,000円(追加)
2年目以降1年毎に更新制 40,000円

融解胚移植

項目 料金(税別)
移植施行時(アシステッドハッチング代込み) 80,000円
移植キャンセル時 20,000円

その他

項目 料金(税別)
慢性子宮内膜炎検査(CD138陽性子宮内膜炎) 9,000円
ERA(子宮内膜着床能)検査 150,000円
EMMA(子宮内膜マイクロバイオーム)検査 60,000円
ALICE(感染性慢性子宮内膜炎)検査 50,000円
ERA+EMMA+ALICE(エンドメトリオ) 170,000円
Th1/Th2 20,000円
ビタミンD 3,000円
精子凍結保存(1年分の管理料込) 30,000円
凍結精子管理(2年目以降1年毎更新) 10,000円
胎児心拍確認時 100,000円

当院は「特定不妊治療費助成事業指定医療機関」です。

埼玉県特定不妊治療費助成制度

こうのとりレッスン

不妊治療に関する正しい情報を分かりやすくお伝えする説明会です。現在不妊でお悩みの方、これから不妊治療を始めようか迷われている方、体外受精(IVF)を受けようかと検討している方など、是非お気軽にご参加ください。

2回で1セットの内容となります。

  • 1回目 一般基礎知識:原因・検査・治療について
  • 2回目 高度生殖医療:体外受精・子宮内膜症について

<日時>金曜日 18:00~20:00 月2回 不定期での開催となります。
※日程はお電話、もしくはホームページの「お知らせ」からご確認ください。

<場所>瀬戸病院6階ホール

<費用>無料
予約制となります。ご予約の際は、2回分まとめてお取りください。

<担当医師>綾部 琢哉 帝京大学産婦人科主任教授