医療法人 慈桜会 瀬戸病院

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2020.12.7 産婦人科

体外受精にてタイムラプスを導入します

不妊治療を行う「こうのとりセンター」では、

妊娠率向上のため「タイムラプスモニタリングシステム」を2021年2月より体外受精全症例にて導入いたします。

 

妊娠率の向上と妊娠に至るまでの期間の短縮

タイムラプスとは、定位置で一定間隔撮影し、その写真を連続で映し出すことで動画のように見ることが出来る技術です。胚の成長をタイムラプスで観察すると、正常に発育する胚とそうでない胚との違いがよく分かります。従来の観察方法では見過ごしていた胚の分割や成長速度の異常などを見つけ、胚になにか問題があった場合の早期発見にもつながります。状態のより良い受精卵を選別できることで、妊娠率の向上が期待できます。

 

 

 

より良好な培養環境

従来の受精確認をはじめとする胚の観察は、その都度インキュベーター(培養器)から胚を取り出して、顕微鏡下で行われていました。一定の状態にコントロールされているインキュベーターから取り出し、顕微鏡の光、温度の低下、ガス濃度の変化といった様々な要因の急激な環境変化に胚をさらすことになり、こういった変化は受精卵にとってはとても大きなストレスになります。タイムラプスでは、インキュベーターの中にいれたまま胚の観察が出来るため、観察のために胚をインキュベーターから出す必要がなくなります。そのため、大事な受精卵への外的ダメージを大幅に軽減させることが可能となり、よりよい環境での胚培養を行うことが出来ます

 

※11月24日付けにて2021年1月より導入とお知らせ致しましたが、2021年2月からの導入と変更させて頂きます。

 

 

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